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蜂の子は子供が食べてもいいの?

蜂の子は、中国で古くから漢方薬の一種として利用されるほど、栄養価の高い食品です。日々摂取することで、疲労回復や滋養強壮に効くことが認められています。それだけ栄養価の高い蜂の子ですが、子供が食べても問題はないのでしょうか?

基本的に子供が食べても問題はない

蜂の子は多くの健康効果がありますが、医薬品ではなく、豊富な栄養素を含んだ健康食品です。私たちの健康に欠かせない炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・アミノ酸といった栄養素がバランス良く含まれています。そのため、副作用があるわけではなく、子供が摂取しても問題はありません。

蜂の子は、缶詰に入った佃煮や甘露煮が販売されていますので、温かいご飯に乗せてお子様に与えると良いでしょう。また、養蜂場では採取したばかりの蜂の子を油でパリパリに炒めて塩を振りかけ、子供のおやつとして与えているところもあります。

蜂の子に含まれる栄養素について、もっと詳しく知りたい方はこちらへ。

注意が必要なケース

蜂の子は、成長期のお子様に必要な栄養素がたっぷり含まれています。ただし、いくつかのケースでは、お子様に与えるのを避けた方が良いでしょう。

6歳以下のお子様の場合

小麦粉や牛乳・卵のアレルギーと同じように、蜂の子にもタンパク質が含まれているため、食物アレルギーの原因になる可能性がゼロではありません。食物アレルギー患者の約80%は、6歳以下の乳幼児であるとされています。これは、乳幼児では消化機能が未熟で、タンパク質を小さく分解しきれないためです。6歳以下のお子様には、蜂の子を与えるのは避けておきましょう。

また、蜂の子はなかなか食べる機会のない食品です。小学生や中学生のお子様であっても、初めて食べさせるときは、アレルギー科の医師に相談しておくとより安心できるでしょう。

甲殻類アレルギーのお子様の場合

エビやカニなどの甲殻類には「トロポミオシン」というタンパク質が含まれています。このトロポミオシンが原因となって起こるアレルギー症状が、甲殻類アレルギーと呼ばれるものです。

実は、トロポミオシンは蜂の子やイナゴといった昆虫食にも含まれていることが確認されています。エビやカニにアレルギーがあるお子様には、蜂の子を与えないように注意しましょう。

生の蜂の子は与えない

日本でも地方によっては、採取した蜂の子を生で食べる食文化があります。また、養蜂大国として知られるルーマニアでは、生の蜂の子を潰してペースト状にし、ハチミツを加えて食べるのがポピュラーです。

蜂の子は、ほんのりとした甘味があって生でも美味しくいただくことができます。ただし、雑菌が付着している可能性もゼロではありません。体調を崩しやすいお子様には、佃煮や甘露煮のほか、蜂の子を油で炒めるなど加熱調理で殺菌されたものを与えるようにしましょう。

まとめ

蜂の子は、成長期のお子様にぜひ摂取していただきたいアミノ酸・ビタミン・ミネラルをたっぷり含んだ食品です。ただし、他のアレルゲンと同じようにタンパク質を豊富に含むため、稀に食物アレルギーを起こす可能性もあります。6歳以下の小さなお子様や、甲殻類アレルギーがあるお子様には、蜂の子を与えないように注意しましょう。こうした注意点を守れば、蜂の子は成長期のお子様の栄養補給にとても役立つ食品なのです。