蜂の子とイナゴの違い

蜂の子とイナゴは、古くから日本で食用とされてきた昆虫です。現在では、昆虫を食べる文化を持つ地域は限られ、食べたことがないという方も多いでしょう。ここでは、日本の昆虫食文化の代表ともいえる蜂の子とイナゴの違いについてご紹介します。

蜂の子とは?

蜂の子とは、その名の通り蜂の幼虫です。普段は巣の中でじっとしているため、蜂の子を手に入れるためには蜂の巣を採取する必要があります。蜂の巣に近付くと刺される可能性があるため、蜂の子の採取は常にリスクが付きまとう過酷な作業なのです。

日本では、スズメバチやミツバチの幼虫を食用として利用しています。

蜂の子の食べ方

蜂の子は、醤油と砂糖で煮込んだ佃煮をはじめ、炊き込みご飯や炒め物として親しまれています。蜂の幼虫は淡泊な味わいながら、しっとりとした固形物といった食感です。また、蜂の子料理には幼虫以外にもサナギや成虫になりかけの個体が含まれています。幼虫にはないサクサクとした食感があるため、佃煮などの甘辛い料理のアクセントになって美味しさを引き立ててくれるのです。

疲労回復や美容に役立つ

蜂の子には、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は、食品から摂り入れた糖質や脂質をエネルギーに変換しやすいようにサポートする役割を持ち、疲労回復に効果があるのです。

また、体内で合成できない必須アミノ酸全てを含む、豊富なアミノ酸が含まれています。アミノ酸は肌の保湿成分の材料として利用されるため、肌の美容効果も期待できるのです。

蜂の子の疲労回復について、もっと詳しく知りたい方はこちらへ。
蜂の子の美容効果について、もっと詳しく知りたい方はこちらへ。

イナゴとは?

イナゴとは、バッタ科に属する昆虫で、日本で主に食用とされているのは「コバネイナゴ」です。稲を食い荒らす害虫として忌み嫌われている一方で、タンパク質やミネラルを豊富に含むため「畑のカルシウム」とも呼ばれていました。

イナゴの食べ方

イナゴは佃煮が有名ですが、串焼きにして炭火で焼くほか、炒ったイナゴをすり潰して粉末の調味料にすることもあります。サクサクとした食感や香ばしい風味は小エビを彷彿とさせる味わいです。

免疫力アップに役立つ

イナゴは、蜂の子と比較してミネラルが豊富に含まれています。カルシウムやマグネシウム・鉄分・亜鉛など、現代人に不足しがちなミネラルをバランス良く摂取できる食材なのです。ミネラルは、体内の酵素を活性化させる役割を持ち、免疫力の維持にも役立ちます。

また、イナゴにはビタミンAが含まれています。ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持する働きを持つため、免疫力を向上させる効果が期待できる栄養素です。

イナゴを摂取することで、免疫力を向上させて風邪の予防に役立てることができます。

まとめ

蜂の子とイナゴは、貴重なタンパク源として日本で古くから食用とされてきました。どちらも栄養抜群な食材ですが、蜂の子は疲労回復や美容に、イナゴは免疫力を上げて風邪の予防に役立てることができます。

FAO(国際連合食糧農業機関)は、今後予想される世界的な人口増加の対策として昆虫食を取り上げています。低カロリーで、タンパク質・ミネラル・ビタミンが豊富な蜂の子やイナゴは、人々の生活を救う未来食としてますます期待が高まっていくことでしょう。