蜂の子の下処理

蜂の子の佃煮や甘露煮は、健康に効果のある食品として親しまれています。一方、未加工で販売されている蜂の子は、食べる前に下処理をすることで風味が良くなるのです。今回は、蜂の子を食べる前の下処理についてご説明しましょう。

蜂の子を食べる前の下処理

市場で販売されている未加工の蜂の子は、主にスズメバチかミツバチの幼虫になります。鮮度を保つため、冷凍パックで販売されることが多いです。開封すると、幼虫・サナギ・成虫になる直前のサナギが入り混じっています。このうち、食べる前の下処理が必要になるのは、体の中央に黒い筋が入っている幼虫のみです。

幼虫の黒い筋は何?

幼虫にのみ見られる黒い筋は、幼虫の食べたエサや代謝物です。黒い筋が残ったまま蜂の子を食べると、クセや苦味があって食べづらくなってしまいます。

また、サナギには黒い筋はありません。これは、サナギになる際に体内の構造が大きく変化するのに伴い、代謝物が全て排出されるためです。特に、サナギになる直前の幼虫は「前蛹(ぜんよう)」と呼ばれ、食感が良くて黒い筋も無いため美味とされています。

下処理の方法

生の幼虫は柔らかくてすぐに潰れてしまうため、まずお湯でサッと茹でます。生の状態では半透明ですが、火が通ってくるとタンパク質が凝固し不透明で白っぽくなるのが目安です。その後、お尻の背中側に切り込みを入れて指で押すと、黒い筋が出てきます。あとは、指で優しく引っ張れば、綺麗に取り出すことができるのです。

また、10分くらい茹でるか油でしっかり炒めると、黒い筋がポンッと出てくることがあります。ただし、蜂の子の形が悪くなってしまうため、下処理の方法としておすすめはできません。

下処理をしなくても食べることはできる

下処理をせずに蜂の子を調理して食べると、苦味やクセを感じることがあります。しかし、こうした風味を美味しいと感じる方もいるのです。幼虫の黒い筋を食べても健康上の問題はありません。ですが、初めての方はしっかりと下処理をした方が、蜂の子の持つ淡泊な味わいを楽しめるでしょう。

また、日本でも地方によっては生のまま蜂の子を食べる文化があります。生の状態でもほのかな甘味が感じられて美味しいとされますが、土壌由来の雑菌が付着している可能性もゼロではありません。黒い筋の入っていない前蛹やサナギであっても、必ず加熱調理してから食べるようにしましょう。

まとめ

生の蜂の子には、幼虫やサナギが混じっています。幼虫には黒い筋が入っており、クセや苦味のもととなるため、食べる前に軽く茹でて下処理をしましょう。

幼虫を一匹ずつ下処理するのは地道な作業になります。しかし、貴重で健康効果の高い蜂の子を存分に楽しむためには、こうした作業が大切なのです。
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