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蜂の子の美味しい食べ方

スズメバチやミツバチの幼虫である蜂の子は、一般にはあまり浸透していない食材だといえます。ですが、日本でも信州地方や岡山県の山間部では古くから貴重なタンパク源として用いられ、飲食店のメニューに入っていることもあるのです。今回は、蜂の子をより美味しく味わえるレシピをご紹介しましょう。

蜂の子を使ったレシピ

蜂の子は、缶詰やビンに入った佃煮・甘露煮として販売されています。濃厚でモッチリとした食感と甘辛い風味が、白いご飯やお酒にとても良く合うのです。貴重な食材なので、スーパーやコンビニではなかなか見られず、ネット通販で購入することになります。

また、採取した未加工の蜂の子を冷凍パックで販売しているサイトもあります。未加工の蜂の子は、調理する前に下ごしらえすることで、風味に違いが出てくるのです。下ごしらえした蜂の子は、さまざまなレシピに応用することができます。

蜂の子の下ごしらえの方法について、もっと詳しく知りたい方はこちらへ。

炒め物

下ごしらえ済みの蜂の子は、油で炒めることによって美味しくいただくことができます。フライパンにサラダ油を熱して、蜂の子を中火で炒めましょう。キツネ色になって香ばしさが出てきたら、器に移して塩を振りかけて出来上がりです。サラダ油ではなく、バターで炒めてもマイルドさが出て美味しくなります。

ただし、炒め過ぎると蜂の子がパンッとはじけて形が悪くなってしまうことがあるので注意してください。

炊き込みご飯

信州地方では、蜂の子を使った炊き込みご飯のことを「へぼ飯」と呼び、古くから郷土料理として伝えられています。へぼとは、信州地方でのクロスズメバチの呼び方です。炊飯器に材料(ご飯3合、顆粒だし大さじ1、醤油25cc、酒50cc、みりん50cc、炒めた蜂の子)を投入して炊き上げれば、へぼ飯の出来上がりです。お好みによって、人参、ゴボウ、油揚げなどを加えるとより美味しくいただけます。

また、長野県では炊き込みご飯よりも、蜂の子の佃煮をご飯に混ぜる食べ方が広く親しまれています。

五平餅

五平餅とは、長野県や岐阜県の山間部に伝わる、お米を団子状にした郷土料理です。まず、ボウルにご飯を入れて粒が少し残る程度にすり潰します。すり潰したご飯を割りばしに刺し、コンロに焼き網を敷いて中火で焦げ目が付くくらいに焼きましょう。そこにタレ(すりゴマ大さじ3、くるみ20g、赤味噌小さじ2、砂糖30g、醤油大さじ3、酒大さじ2、みりん大さじ1をすり潰したもの)を塗り、片面30秒ずつ焼き上げます。表面がパリパリしてきたら出来上がりです。

信州地方では、タレの中にすり潰した蜂の子を加え「へぼ五平」と呼び親しまれています。へぼ五平は、蜂の子をすり潰しているため、蜂の子の見た目に抵抗がある方でも口にしやすくなるのがメリットといえるでしょう。

まとめ

蜂の子は、主に佃煮や甘露煮として販売されていますが、炒め物や炊き込みご飯、お餅のタレといったレシピにも応用できます。濃厚でモッチリとした味わいがあり、滋養強壮・疲労回復にも効く食材です。

古くから貴重なタンパク源として伝わる蜂の子を、ぜひ食事の献立に取り入れてみてはいかがでしょうか?